2010年06月01日

リフレーミング

リフレーミングとは、フレーム(枠)を再構成し、ネガティブな考え方をポジティブにしようとするもの。
人は人生経験からものごとを枠に当てはめて毎度同じように認識してしまう傾向がある。
例えば、笑われることは恥ずかしいことであるとか、怒られることは自分がだめな人間であると思うことである。
しかし、これらの枠を取り除き考えを改めてみると、同じものごとでも違った形で捉えることができる。
笑われることは人を楽しませることができたとも考えられるし、怒られることによって自分が何か成長できたと考えることができる。

気分障害として知られるうつ病などの患者はものごとを悲観的に捉える症状があるが、回復期においてもそうした考えから抜け出せずに長期間抑うつ状態が続いてしまうことがある。
こうした状況でリフレーミングを行うことで、悲観的な考えから抜け出せる可能性がある。
また、うつ病の患者以外でも考え方を変えることで前向きにものごとを捉えることができるようになる。
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2010年05月26日

精神保健福祉に関する年表

ここでは、精神障害者や精神科病院などに関係する歴史的事柄を年表という形で示してみたいと思う。
歴史的事件の時代背景や順序、精神科医療がどのように変化してきたのかを理解するのに役に立つのではないかと思う。

1883年(明治16年)
・相馬事件
精神病で監禁された中村藩主の相馬誠胤を、藩士が家族による不当監禁として告発した。精神病者の監護手続きが問題となる。

1900年(明治33年)
・精神病者監護法公布
人権保護や治療が目的ではなく、法によって精神病者を隔離することに主眼がおかれた

1918年(大正7年)
・第一次世界大戦の終戦

1919年(大正8年)
・精神病院法公布
私宅監置から病院での医療を目指すが、戦争のせいか効果は薄かった

1929年
・世界大恐慌
世界各国で経済不況が発生する

1939年
・レイン報告
コミュニティ・オーガニゼーションの基本的な体系をまとめ、その目標を「資源とニーズを調整すること」とした

1945年(昭和20年)
・第二次世界大戦の終戦

1950年(昭和25年)
・精神衛生法公布(精神病者監護法と精神病院法廃止)
私宅監置の禁止

1964年(昭和39年)
・ライシャワー事件
3月に精神障害を持つ少年にアメリカ大使のライシャワー氏がナイフで刺され重症を負った。

1965年(昭和40年)
・精神衛生法改正
精神障害者に関する申請通報制度の強化、緊急措置入院の新設など

1968年
・シーボーム報告
地方自治体におけるソーシャルワークの関連部局を統合すべきであると提言した。

1973年(昭和48年)
・Y問題
ワーカーや精神病院が人権を無視する形で合法的に人を強制入院させてしまった。

1978年
・ウルフェンデン報告
社会サービスをインフォーマル部門、公的部門、民間営利部門、民間非営利部門の4つに分け、「福祉多元主義」を打ち出した。

1982年
・バークレイ報告
インフォーマルな社会資源を含めたネットワーク活用・開発・組織化を行う「コミュニティソーシャルワーク」が提唱された。

1983年(昭和58年)
・宇都宮病院事件
宇都宮病院で職員の暴行により患者2名が死亡。閉鎖的な精神病院内での違法行為も注目を集めた。

1987年(昭和62年)
・精神衛生法が精神保健法へ改められる
任意入院制度の新設など患者の人権に対する配慮が盛り込まれる。

1988年
・グリフィス報告
自治体の役割に「マネジメント」が必要であることや、高齢者施設入所の財源を地方自治体へ移譲、市場原理による企業・ボランタリー組織のサービスを促進するなどが提唱された。

1993年(平成5年)
・精神保健法改正
精神障害者の定義変更、グループホームの法定化、保護義務者から保護者へ名称変更、大都市特例の規定などが盛り込まれた。

1995年(平成7年)
・精神保健法から精神保健福祉法へ改称
「自立と社会経済活動への参加の促進のための援助」という福祉の要素を位置づけた。精神保健福祉手帳制度の創設。障害者基本法の制定とのマッチングなど。

1999年(平成11年)
・精神保健福祉法改正
医療保護入院の要件明確化、移送制度の新設、保護者の自傷他害防止監督義務規定の削除などの負担軽減など

2005年(平成17年)
精神分裂病を統合失調症に改めた、障害者自立支援法との連携、精神障害者通院医療費公費負担制度の規定を削除、特定医師の導入など
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2010年05月20日

病前性格

病前性格とは、病気になりやすいとされる性格のことである。
病気になった者が以前どんな性格をしていたのかを調べたところ、ある程度似通った特徴を持っていたことから推測された仮説である。
このため、病気になりやすいとされる性格をしているからといって必ずしも病気になるわけでなく、万人に当てはまるわけではない。

うつ病の病前性格
・メランコリー親和型性格
几帳面、律儀、生真面目、融通が利かないなどの特徴がある。
反復性のないうつ病になりやすいとされる。
・執着性格
仕事熱心、几帳面、責任感が強いなどの特徴がある。
反復性うつ病や躁うつ病になりやすいとされる。
・循環性格
社交的で親切、温厚であるが、優柔不断で決断力が弱く板ばさみになりやすい。
躁うつ病になりやすいとされる。

統合失調症の病前性格
・おとなしく育てやすい子供のことが多い。
・家庭内暴力などの行動は少ないとされる。
・比較的控えめで安定志向の傾向がある。
・まじめで嘘をつかない。
・対人関係が苦手で非社交的。

心理学的仮説:病前性格論によるもので、自分の性格がこれらに当てはまったからといって病気になるわけではないため、過度に心配する必要はない。
また、2010年現在ではうつ病の解釈の幅が広がっており、上記仮説に当てはまらないうつ病も増えている。
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2010年05月11日

人生曲線

人生曲線とは、自分の過去を振り返り、過去の経験や出来事に対して幸福と感じていたか不幸と感じていたかをグラフにするものである。

中央左端を原点として、横軸を時間軸、縦軸上方を幸福側、縦軸下方を不幸側として記入する。
時間軸に関しては幼少期から現在に至るまでを表現する。
特に感情を数値化する必要は無いが、アバウトでも感情の強弱を表現したほうが個々の特徴の現れたグラフとなるだろう。
また、グラフの要所要所にそのときに起こったことを書き加えるとより分かりやすいものとなる。

人生曲線を記入すると、自分の過去にどのような出来事があったのか、またそのときにどのような考えを持ってきたのかを考えやすくなる。

人それぞれにグラフの描く曲線は異なる形になると思うが、常に幸福側になることは少ない。
多くは上下に曲線は動く。つまり、幸福は長くは続かないのと同時に不幸もいずれは終わると言える。
程度の差こそあれ、人は困難にぶつかってくじけそうになっても、問題を乗り越えたり、回避することによってバランスをとっている。

過去に何があり、そのときをどうやって過ごしてきたのかを振り返ることは、自分がどんな人物なのかを知る上で大事なことである。
そして今の自分が過去と照らし合わせてどんな状態であるかも知ることができる。
自分を正しく知ることができれば、少なくとも今の自分をどうして行くべきかが見えてくるのではないだろうか。
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2010年05月09日

自己覚知

自己覚知とは、己を知ることである。

クライエントの困っていることに対して相談に応じることは精神保健福祉士でない一般人でも可能である。
しかし、精神保健福祉士が一般人と大きく異なるのは、その質と言うことになる。
クライエントの相談に応じた人によって話の流れが大きく変わってしまうことはよくよくある。
これは相談援助を行う者の価値観によって大きく左右されることが分かっている。

いじめの悩みをかかえたクライエントの相談に対して、「いじめられる方が悪い」という価値観を持った相談員が応対したら、おそらく結論は話を聞く前から決まっていて、往々にして「いじめられないように努力しましょう。」という形で締めくくってしまう。
このような価値観は相談援助を行う上で大きな障害となってしまう。
仮に上記のケースが「いじめられる方が悪い」という結論に到達することになったとしても、あくまでそれはそのケースによるもので、別のケースでは異なる結論になる可能性も十分に考慮されるべきである。

ここで問題となるのが、「自分はいったいどんな価値観を持っているのか?」ということである。
自分自身の価値観を知ることは容易ではなく、しかも価値観は人生経験を積み重ねるにつれて変化していく。
では、どのようにすれば自分の価値観を知ることができるだろうか?

例えば、10人程度でいくつかの好きなものを選ぶという行動をしてみると面白いことが分かる。
・休日を室内で過ごすのが好きか、屋外で過ごすのが好きか。
・頭を使う作業が好きか、体を使う作業が好きか。
・人前に立って発表するのが好きか、そうではないか。
・お金や資産が大事か、健康が大事か。
他にもいろいろなものを選んでいくと、その人なりの価値観が見えるのではないだろうか。
もちろん、これ以外の方法を用いることも可能である。

自己覚知とは、自分自身がどのような考えを持っているのかを自己洞察することで知ることである。
何かの物事について自分がどう感じたのか、それはなぜか?
他の人と違う考えを持ったのはなぜか。
自分はどのような経験をしてきたのか、そこで何を学んだのか?
自分自身がいったい何をどう考える人物なのかを深く考えて欲しい。

価値観は常に変化する。
幼少の頃はお金が大事と思っていたが、成人してからは健康が大事だと感じるようになることもあるだろうし、その逆に感じる人もいるだろう。
このため、精神保健福祉士を目指す人は自己覚知を時々行う必要がある。
自分を振り返ることで自己覚知を行い、常に自分をコントロールできるようにする必要がある。
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2010年04月22日

社会福祉士法及び介護福祉士法

精神保健福祉士法を勉強するにあたり、知っておかなければならないのが社会福祉士のことです。社会福祉士は「社会福祉士及び介護福祉士法」によって定められた国家資格で、その内容は精神保健福祉士と非常に似通っています。言い換えると社会福祉士の精神科専門版が精神保健福祉士といった感じです。そのため、社会福祉士に関する知識を持っておくことは重要です。ここでは社会福祉士に関する内容を載せてみたいと思います。

社会福祉士及び介護福祉士法
改正:平成十九法律一二五

第一章 総則

(目的)
第一条
この法律は、社会福祉士及び介護福祉士の資格を定めて、その業務の適正を図り、もつて社会福祉の増進に寄与することを目的とする。

(定義)
第二条
この法律において「社会福祉士」とは、第二十八条の登録を受け、社会福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健利用サービスを提供する者その他の関係者(第四十七条において「福祉サービス関係者等」という。)との連絡及び調整その他の援助を行うこと(第七条及び第四十七条の二において「相談援助」という。)を業とする者をいう。

※二項は介護福祉士の定義のため、省略します。

(欠格事由)
第三条
次の各号のいずれかに該当する者は、社会福祉士又は介護福祉士となることができない。
一 成年被後見人又は被保佐人
二 禁錮以上の刑に処せされ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して二年を経過しない者
三 この法律の規定その他社会福祉に関する法律の規定であって政令で定めるものにより、罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して二年を経過しない者
四 第三十二条第一項第二号又は第二項(これらの規定を第四十二条第二項において準用する場合を含む。)の規定により登録を取り消され、その取消しの日から起算して二年を経過しない者

第二章 社会福祉士

第三章 介護福祉士

第四章 社会福祉士及び介護福祉士の義務等

第五章 罰則
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2010年04月19日

精神保健福祉士法

ここでは精神保健福祉士にとって最も重要な法律である「精神保健福祉士法」を書いてみたいと思います。なお、内容は法改正により変わることがありますのでご注意ください。

精神保健福祉士法
改正:平成十八法律九四

第一章 総則

(目的)
第一条
この法律は、精神保健福祉士の資格を定めて、その業務の適正を図り、もつて精神保健の向上及び精神障害者の福祉の増進に寄与することを目的とする。

(定義)
第二条
この法律において「精神保健福祉士」とは、第二十八条の登録を受け、精神保健福祉士の名称を用いて、精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識及び技術をもつて、精神科病院その他の医療施設において精神障害の医療を受け、又は精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設を利用している者の社会復帰に関する相談に応じ、助言、指導、日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行うこと(以下「相談援助」という。)を業とする者をいう。

(欠格事由)
第三条
次の各号のいずれかに該当する者は、精神保健福祉士となることができない。
一 成年被後見人又は被保佐人
二 禁錮以上の刑に処せされ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して二年を経過しない者
三 この法律の規定その他精神障害者の保健又は福祉に関する法律の規定であって政令で定めるものにより、罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して二年を経過しない者
四 第三十二条第一項第二号又は第二項の規定により登録を取り消され、その取消しの日から起算して二年を経過しない者

第二章 試験

(資格)
第四条
精神保健福祉士試験(以下「試験」という。)に合格した者は、精神保健福祉士となる資格を有する。

(試験)
第五条
試験は、精神保健福祉士として必要な知識及び技能について行う。

(試験の実施)
第六条
試験は、毎年一回以上、厚生労働大臣が行う。

第七条〜第二十七条
※試験対策等には不要なため、必要に応じて解説したいと思います。

第三章 登録

(登録)
第二十八条
精神保健福祉士となる資格を有する者が精神保健福祉士となるには、精神保健福祉士登録簿に、氏名、生年月日その他厚生労働省令で定める事項の登録を受けなければならない。

(精神保健福祉士登録簿)
第二十九条
精神保健福祉士登録簿は、厚生労働省に備える。

(精神保健福祉士登録証)
第三十条
厚生労働大臣は、精神保健福祉士の登録をしたときは、申請者に第二十八条に規定する事項を記載した精神保健福祉士登録証(以下この章において「登録証」という。)を交付する。

(登録事項の変更の届出等)
第三十一条
精神保健福祉士は、登録を受けた事項に変更があったときは、遅滞なく、その旨を厚生労働大臣に届け出なければならない。

2 精神保健福祉士は、前項の規定による届出をするときは、当該届出に登録証を添えて提出し、その訂正を受けなければならない。

(登録の取消し等)
第三十二条
厚生労働大臣は、精神保健福祉士が次の各号のいずれかに該当する場合には、その登録を取り消されなければならない。

一 第三条各号(第四号を除く。)のいずれかに該当するに至った場合
二 虚偽又は不正の事実に基づいて登録を受けた場合

2 厚生労働大臣は、精神保健福祉士が第三十九条、第四十条又は第四十一条第二項の規定に違反したときは、その登録を取り消し、又は期間を定めて精神保健福祉士の名称の使用の停止を命ずることができる。

(登録の消除)
第三十三条
厚生労働大臣は、精神保健福祉士の登録がその効力を失ったときは、その登録を消除しなければならない。

(変更登録等の手数料)
第三十四条
登録証の記載事項の変更を受けようとする者及び登録証の再交付を受けようとする者は、実費を勘案して政令で定める額の手数料を国に納付しなければならない。

第三十五条〜第三十八条
※試験対策等には不要なため、ここでは省略します。

第四章 義務等

(信用失墜行為の禁止)
第三十九条
精神保健福祉士は、精神保健福祉士の信用を傷つけるような行為をしてはならない。

(秘密保持義務)
第四十条
精神保健福祉士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。精神保健福祉士でなくなった後においても、同様とする。

(連携等)
第四十一条
精神保健福祉士は、その業務を行うに当たっては、医師その他の医療関係者との連携を保たなければならない。

2 精神保健福祉士は、その業務を行うに当たって精神障害者に主治の医師があるときは、その指導を受けなければならない。

(名称の使用制限)
第四十二条
精神保健福祉士でない者は、精神保健福祉士という名称を使用してはならない。

第四十二条の二〜第四十三条
※ここでは省略します。

第五章 罰則
第四十四条
第四十条の規定に違反した者は、一年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。

2 前項の罪は、告訴がなければ公訴を提起することができない。

第四十五条
第十六条第一項(第三十七条において準用する場合を含む。)の規定に違反した者は、一年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。

第四十六条
第二十二条第二項(第三十七条において準用する場合を含む。)の規定による試験事務又登録事務の停止の命令に違反したときは、その違反行為をした指定試験機関又は指定登録機関の役員又は職員は、一年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。

第四十七条
次の各号のいずれかに該当する者は、三十万円以下の罰金に処する。
一 第三十二条第二項の規定により精神保健福祉士の名称の使用の停止を命ぜられた者で、当該停止を命ぜられた期間中に、精神保健福祉士の名称を使用した者
二 第四十二条の規定に違反した者

第四十八条
次の各号のいずれかに該当するときは、その違反行為をした指定試験機関又は指定登録機関の役員又は職員は二十万円以下の罰金に処する。
※職員向けなので省略します。
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