2010年05月09日

自己覚知

自己覚知とは、己を知ることである。

クライエントの困っていることに対して相談に応じることは精神保健福祉士でない一般人でも可能である。
しかし、精神保健福祉士が一般人と大きく異なるのは、その質と言うことになる。
クライエントの相談に応じた人によって話の流れが大きく変わってしまうことはよくよくある。
これは相談援助を行う者の価値観によって大きく左右されることが分かっている。

いじめの悩みをかかえたクライエントの相談に対して、「いじめられる方が悪い」という価値観を持った相談員が応対したら、おそらく結論は話を聞く前から決まっていて、往々にして「いじめられないように努力しましょう。」という形で締めくくってしまう。
このような価値観は相談援助を行う上で大きな障害となってしまう。
仮に上記のケースが「いじめられる方が悪い」という結論に到達することになったとしても、あくまでそれはそのケースによるもので、別のケースでは異なる結論になる可能性も十分に考慮されるべきである。

ここで問題となるのが、「自分はいったいどんな価値観を持っているのか?」ということである。
自分自身の価値観を知ることは容易ではなく、しかも価値観は人生経験を積み重ねるにつれて変化していく。
では、どのようにすれば自分の価値観を知ることができるだろうか?

例えば、10人程度でいくつかの好きなものを選ぶという行動をしてみると面白いことが分かる。
・休日を室内で過ごすのが好きか、屋外で過ごすのが好きか。
・頭を使う作業が好きか、体を使う作業が好きか。
・人前に立って発表するのが好きか、そうではないか。
・お金や資産が大事か、健康が大事か。
他にもいろいろなものを選んでいくと、その人なりの価値観が見えるのではないだろうか。
もちろん、これ以外の方法を用いることも可能である。

自己覚知とは、自分自身がどのような考えを持っているのかを自己洞察することで知ることである。
何かの物事について自分がどう感じたのか、それはなぜか?
他の人と違う考えを持ったのはなぜか。
自分はどのような経験をしてきたのか、そこで何を学んだのか?
自分自身がいったい何をどう考える人物なのかを深く考えて欲しい。

価値観は常に変化する。
幼少の頃はお金が大事と思っていたが、成人してからは健康が大事だと感じるようになることもあるだろうし、その逆に感じる人もいるだろう。
このため、精神保健福祉士を目指す人は自己覚知を時々行う必要がある。
自分を振り返ることで自己覚知を行い、常に自分をコントロールできるようにする必要がある。
posted by トモロウ at 01:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 試験勉強
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