2011年10月06日

思春期外来の勉強方法と参考書をPSWの視点から

医療機関によっては思春期外来や思春期病棟、思春期プログラムといったメニューを備えていることがある。
私もその担当になることになったのだが、そもそもPSWの専門学校では実務はほぼ教えないし、国家試験合格だけが人生の目標かのように語られる。
精神科ソーシャルワーカー的には思春期は心理学の発達に関する一分野でしかない。

小児科を除いて児童期・思春期を専門に診る医療機関は少ない。
そんな中、精神科・心療内科として思春期を見ることには大きな意義がある。
精神疾患の好発年齢は成人以降であることがほとんどであるが、病歴・生活歴をたどってみると幼少期から問題を抱えているケースも少なくない。
幼少期、つまり思春期頃から適切なケアができていれば予後は比較的良好な経過をたどると推測される。

しかし、困ったことにどのように勉強してよいものかさっぱりわからないという現実に直面する。
インターネット上にはさまざまな情報があふれているものの、保健・医療・福祉の分野は情報化が非常に遅れている印象がある。
個人の所見であるが、一般企業に比べ15年〜20年程度遅れている雰囲気がある。
施設内のLAN構築ができていないとか、ひどいときはインターネットの利用さえできない現場もある。
Windowsの入ったパソコンがあるが、現在姿を見なくなったワープロ専用機と同じ使い方しかできないものも散見される。
そのような風潮が影響したかどうかは定かでないが、わかりやすく質の高い、実務や結果に結びつくような情報を得るには他の分野の数倍は時間がかかる状況である。

無いものねだりをしてもしょうがないので書籍から勉強できるものを探す。
しかし、今度はどの分類から探してよいものかわからない。
育児・保育分野は医療機関とは方向性が異なるし、社会福祉分野では制度面ばかりで少々現場にそぐわない。
結果、私が辿り着いたのが臨床看護分野の本である。
精神看護エクスペール(15)「思春期・青年期の精神看護」(中山書店)という書籍で、精神科看護教育のシリーズ本だ。
若干教科書的で文字の多い本であるが、表やグラフも参考に示される。
手に取った感じでは看護テキストと銘打ってある本よりは読みやすく感じられた。
本の帯には「不登校、リストカット、引きこもり、統合失調症、発達障害、PTSDなど心身の成長期に好発しやすい精神障害の病理とケアを知る」と書かれており、多職種連携や精神保健福祉士にも役立つと書かれている。
実際問題、PSWは医師・看護師ほど病理に詳しくはない。
もっと致命的なことは、医師や看護師がどのような視点で治療にあたっているかを知らない点にある。
PSWは実務経験を積むことでそれらのギャップを埋めていくが、その作業には数年かかる可能性がある。
そうした中、この本は医療、看護、心理、社会などの幅広い分野について記載されている。

まだ読みかけなので詳細には書けないが、読み終えた時にはまた感想を書いてみたいと思う。
本記事はあくまで私が思春期担当のPSWとして手に取った参考書がこれだったという程度にすぎないが、それでも誰かの役に立てれば幸いである。
posted by トモロウ at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 思春期