2010年06月19日

EE研究(Expressed Emotion:EE)

Expressed Emotion(以下、EEと表記)とは感情表出のことである。
統合失調症などの精神病を抱える患者は本人を理解する家族のもとで生活するほうが再発率が抑えられると考えられてきたが、家族の接し方によってはそうでないケースがあることがわかってきている。

患者と同居している家族などが、患者に対して批判的である、拒否している、巻き込まれすぎるという感情が多く表出されると評価される高EE家族と、そうでない低EE家族の間に、退院後の再発率に大きく差があることが研究によって確かめられた。
退院後の再発率は高EE家族ではおよそ50%程度であるのに対し、低EE家族では15%程度となっているようだ。

EEという指標はある家族に対して固有のものではなく、状況に応じて変化する。
病気に対する知識を家族が学習することで、EEは低く抑えられるとされる。まずは病気を理解することが再発率低減に役立つと考えられる。
病気を持つ患者を家族が支えることは大きなストレスとなりうるため、こうしたストレスが批判的な態度を生むなどEEを高める原因となる。患者が暴力をふるうなどの症状が原因であったりするが、家族もストレスを減らす対策が必要となるだろう。
また、患者を支えるのは大変なことで、信頼できる専門家の助けを得られるかどうかが家族のEEに影響するともされている。

統合失調症などの精神病は他者からは理解しづらく、動きがダラダラしている様子を見て「怠けている」と感じたり、突然暴力をふるう様子を見て「恐ろしい」と感じるだろう。これらは一般的な解釈ではあるが、病気を持つ患者を支えるうえで障害となってしまう。
家族に理解があればこれらは症状だと理解でき、適切な対処が取れる可能性がある。
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ノーマライゼーション

障害のある者が障害のない者と変わらない普通の生活を送れるような社会へ改善することであり、地域社会が障害者を差別なく受け入れるような成熟した社会を作ろうとする思想または運動である。

国際的にはデンマークのバンク・ミケルセンがノーマライゼーション運動を起こしたことで知られる。
ほか、スウェーデンのニィリエや、アメリカやカナダで活動したヴォルフェンスベルガーが有名である。

ニィリエの原則では以下のような主張が行われた。
1.社会との交流、通常の生活で体験する1日の生活リズムの実現
2.一生涯における正常な発達機会の保障
3.知的障害者の無言の願望や自己決定の尊重
4.男女両性のある世界での生活
5.正常な経済的水準の保障
6.家族との共生を含む正常な住環境の保障

バンク・ミケルセンの活動が始まった1950年代以降、ニィリエやヴォルフェンスベルガーの活動もあって全世界に運動が広がっていった。
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